音楽制作会社「ビーイング」の創始者で音楽プロデューサーの長戸大幸氏が20日、ばんばひろふみ氏と自身がパーソナリティを務めるe-radio/エフエム滋賀のラジオ番組『OLDIES GOODIES』に出演。
自らがプロデュースしたTUBEのシングル曲「Beach Time」(1988)を、松田聖子の大ヒット曲「青い珊瑚礁」(1980)を模倣して制作したことを、明かした。
プッチーニ作曲《蝶々夫人》「ある晴れた日に」がフランク・シナトラ「慕情」に 長戸氏、持論を語る
同番組は、レコードコレクターとしても知られる長戸氏が、豊富な音楽知識と共に貴重な音源をオンエアしていく主旨の番組。20日の放送回では、フランク・シナトラの「慕情」(Love Is A Many-Splendored Thing)などの楽曲が紹介された。
「慕情」が流された後、プッチーニ作曲のアリア「ある晴れた日に」(《蝶々夫人》第2幕)のマリア・カラス歌唱版、日本語歌唱版を紹介した長戸氏は、「慕情」が同曲からフレーズを採ったものであると思う、と主張。さらに続けて、親しい友人であったという作曲家・小田裕一郎がこの「慕情」をテーマに作曲した曲として、松田聖子のヒット曲「青い珊瑚礁」を紹介した。
長戸氏、TUBE「Beach Time」で松田聖子「青い珊瑚礁」を徹底的に模倣
これらの楽曲の繋がりを説明を受けて感心した様子のばんばひろふみ氏に対し、長戸氏は、「でこれをまた僕は、”じゃあそんなんなら、まんまやろう”って言って。TUBEで「Beach Time」っていうのを。どうせやるなら徹底した方がいいっていうんで、最初から最後までコードも全部一緒でやったんです。だいぶバレたみたいでみんなに疑われて言われてますけど。」とコメント。自身がプロデュースしたTUBEのシングル曲「Beach Time」を、コード進行を中心に、松田聖子の「青い珊瑚礁」に徹底的に似せて制作したことを告白した。
ばんば氏はこれに対し、元ネタに気付かなかったとリアクション。さらに、これに対して長戸氏は「わざとA・Bメロも全く一緒にやったんです。」「まぁこういうのは実は多いんで。そのうち徐々に紹介していきますよ。」「まぁそういうパターン・作り方もあると。」「こちらは意図してやってるんで。バレないようなバレるようなみたいな作り方はしてますけど。」ともコメントした。
ビーイング所属のアーティストの楽曲には、これまでにBAAD「君が好きだと叫びたい」にVan Halen「Panama」、ZARD「負けないで」にDaryl Hall「Dreamtime」、B’z「ALONE」にMötley Crüe「Time For Change」など、元となる楽曲のテイストが強く感じられるケースが目立つとも言われている。
今後長戸氏は、番組で他の楽曲のアレンジについても真相を語るのだろうか。注目だ。
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